エッセイ

エッセイ 第2回(なぜ算数嫌いになるのか)

私のこれまでの経験から、算数嫌いは小学4年生のわり算から始まるのではないかと考えて

います。算数の学習は、先ず小学2年生でかけ算九九を学習し、一生懸命九九を暗記することか

ら始まります。九九は人生の中で最初に直面する「数字を暗記する」という頭の作業です。この

「暗記する」という課題に対しては、集中力が決め手になるようです。音楽が好きで、歌を覚え

ることが好きなお子様は、難なくクリアー出来るようです。またこの時点では、算数嫌いの症状

は出てきません。

さて2年生が無事に過ぎ、3年生になると割り算を学習します。この割り算は、あくまでも九

九を利用した割り算です。従って、九九が出来るお子様は、難なくクリアー出来ます。つまり割

り算と言ってもお子様の頭の中では九九の計算をやって答えを導いているだけなのです。学校の

算数のテストで、いつも90点以上を取るわが子を見て、「家の子は、算数は問題ない」と判断

される親御さんもおられると思います。無理もない事だと思います。

そしていよいよ4年生になります。4年生では、わり算の割る数が2桁の計算が出現します。

今までお子様の頭の中には、ひと桁のかけ算九九しかインプットされていません。さあ大変です。

今まで暗算で出来ていた割り算が全く出来ません。頭の中はパニックになっています。親御さん

も割り算が出来ないわが子を見て、「なぜ出来ないの、3年生の割り算は出来ていたでしょう。」

と思わずってしまいます。ここまで書くと皆さんはお分かりかと思います。お子様にとって、

割る数がひと桁とふた桁の違いは、まるで異次元の世界に陥っているような感覚にとらわれて

いるのです。そして「算数は僕の友達ではない。僕を困らせるものだ」と毛嫌いし、お子様は完

全に算数嫌いになってしまうわけです。

ひと昔前は、算数の計算はすべて「そろばん」が解決してくれるといった考えがありました。

「そろばん」も有効な手段ではありますが、人により得手不得手があり、十分とは言えません。

もっと「本質的な部分」を解決する必要があります。

そして、その「本質的な部分」は中学以降学習する「数学」への対応にもかかわる事であり、

極力小学生の時からトレーニングを行っていく必要のある事です。ここまで書くと皆様もお気づき

かと存じます。そうです、「論理的思考力の養成」こそがその「本質的な部分」に相当する所です。

Brain進学塾では、「論理的思考力の養成」に積極的に取り組んでいます。将来に渡り「社会に通用

する力」を養いつつ、学業の成果を追及するBrain進学塾ならではの学習指導です。Brain進学塾では、

お子様ひとり一人の個性を見極め、最適な学習環境をご提供いたします。

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以上